とっさの日本語便利帳 「彩雨」の解説 彩雨 彩られた雨であり、雨に色が着いているわけではない。菜の花やチューリップに注ぐ雨も彩雨といえる。 青梅や空しき籠の雨の糸\夏目漱石 これも彩雨で、青い雨というところ。川合玉堂が描いた「彩雨」という絵があり、筧(かけひ)、水車を配して山村の秋を写したものだが、雑木の巨木が紅葉する中、雨にけぶる風情は彩雨という画題にふさわしい。「彩」を冠したものは他に、彩霞(さいか。五色の霞)など。 出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報 Sponserd by