役枝(読み)ヤクエダ

デジタル大辞泉 「役枝」の意味・読み・例文・類語

やく‐えだ【役枝】

生け花花型で主要な役割をする枝。立花七つ道具生花天地人の枝など。

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精選版 日本国語大辞典 「役枝」の意味・読み・例文・類語

やく‐えだ【役枝】

  1. 〘 名詞 〙 生け花で、花型の基本中心となる枝のこと。立花の七つ道具、生花の天・地・人の枝など。

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盆栽用語集 「役枝」の解説

役枝

樹形上の骨格を決める枝。簡単に言うと役割のある枝のこと。狭義では一の枝・二の枝・後ろ枝などを指すが、広義ではいわゆる差し枝受け枝利き枝など樹形上主要な枝すべてが含まれる。特に若い木の培養過程でこうした「役枝」を決めると、ひと枝ごとの役割・目的が明らかになり、樹づくりのビジョンが見えやすい。

出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の役枝の言及

【いけばな】より

…享保期(1716‐36)の近衛予楽院(家熙)の《槐記(かいき)》によれば,〈凡そ立花の中興は専好に止まりたり 専好を名人とす〉とあり,また後水尾天皇の立花の会については,〈紫宸殿より庭上南門まで,双方に仮屋を打ちて出家町人にかぎらず,其事に秀たる者は皆立花させて双(なら)べられたり〉とあって,その壮観がしのばれる。立花の初期には構成する役枝(やくえだ)も少なかったが,この時代には七つの役枝が定まり,後の九つの道具による定型化が始められる。 専好の後の門弟たちは,寛永期から元禄期(1688‐1704)にいたる社会経済の発展期のなかで,それぞれ個性ある立花を制作して活躍した。…

※「役枝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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