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生花 せいか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生花
せいか

「しょうか,いけばな」ともいう。江戸時代中期に興った立華の跡を継ぐ新様式。形式化した立華からの発展にあたり,立華以前の抛入花の追究,研究が行われた。当時はすでに禅宗の時代でなく,「天・地・人 (導くもの,従うもの,和するもの) 」の調和の原理が考えられるときであったから,その原理の3主要部分を構成の基本とする,感覚性を重視した印象的様式が 18世紀中頃に大成した。

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デジタル大辞泉の解説

いけ‐ばな【生(け)花/活け花】

草木の枝・葉・花を切り取り、花器に挿し、形を整えて鑑賞に供すること。また、挿したもの。立花(りっか)・生花(せいか)・自由花など、種々な様式がある。華道。挿花(そうか)。

しょう‐か〔シヤウクワ〕【生花】

華道の池坊で、生花(せいか)のこと。立花(りっか)を簡略化した小花(しょうか)であるとして「しょうか」と呼ぶ。

せい‐か〔‐クワ〕【生花】

江戸中期に興った生け花の様式。天・地・人の三格の役枝(やくえだ)で基本的に構成し、全体を不等辺三角形「く」形にまとめ、水際を1本とする。池坊(いけのぼう)では「しょうか」という。
自然の花。造花に対していう。「霊前に生花を供える」

なま‐ばな【生花】

生け花で、自然の花。造花や枯れ枝、人工を加えた花などに対していう。

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大辞林 第三版の解説

しょうか【生花】

「生け花」のこと。明治以降の用語。せいか。

せいか【生花】

いけばな。
自然の生きた花。

なまばな【生花】

生け花で、枯れていない、水があがる花材。せいか。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生花
せいか

江戸時代に成立したいけ花様式の一つ。当初は「いけはな」といい、ほかに「瓶花」「活花」「挿花」などの字をあてている。池坊(いけのぼう)では立花を略した小花という意味で「しょうか」とよぶ。またさまざまな流儀を生み出しているところから「流儀花」ともいっている。元禄(げんろく)期(1688~1704)を前後として江戸庶民の生活の向上に伴い、いけ花が遊芸として普及したところから、茶の湯の簡素な投入れ花が独立し江戸の抛入花(なげいればな)として流行をみ、やがて床飾りの花としての形式を整えるようになって生花となった。立花より簡略で、しかも一定の法則に基づくので格調をもって仕上がり、また水際を細くすっきりみせる姿が江戸の粋(いき)の美意識にも通うところから、18世紀中ごろから非常な勢いで流行し、さまざまな流派を出現させた。生花は、儒教思想を取り込んだ天地人三才格の花型によって幕府の教化政策とも合致し、後の明治教育にも引き継がれ、古典いけ花の地歩を固めて現在に至る。[北條明直]

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世界大百科事典内の生花の言及

【池坊】より

…このころから池坊を離れて新流派を起こそうという気運がつくられていくのである。その気運は,やがて新時代の趣向に添ったいけばなの要求となり,せいか(生花)を唱える流派が起こった。池坊もついには生花を認めるようになるが,生花を立華の小花として〈しょうか〉とよび,現在に至っている。…

【いけばな】より

…富春軒が草体の立花であるとした〈砂之物〉は立花の変形で,かつての前栽の流れをくむものであるが,盤に立てられた横に構成が展開されていく形式のもので,大住院の作品にはこの形式による大作が多い。
[生花(いけはな)と抛入花(なげいれはな)]
 室町期に立花に対して,法式を定めず自由なかたちにいれるものとされていた〈なげいれはな〉は,安土桃山期に茶の湯のいけばな,茶花として千利休によって確かな地位が与えられた。元禄期の町人たちのあいだには,立花とともに茶の湯が流行していた。…

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