役送(読み)ヤクソウ

デジタル大辞泉 「役送」の意味・読み・例文・類語

やく‐そう【役送/益送】

天皇食事大饗だいきょう節会せちえなどの膳部ぜんぶ陪膳ばいぜんに取り次ぐこと。また、その役。
元服のとき、冠具を運ぶ役。

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精選版 日本国語大辞典 「役送」の意味・読み・例文・類語

やく‐そう【役送・益送】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天皇・貴人僧侶などへの供御や、饗宴の際の膳部などを運び、給仕役に取り次ぐこと。また、その役。
    1. [初出の実例]「凡僧、以内蔵寮官人・穀倉院預以下益送」(出典左経記‐長元元年(1028)五月三日)
  3. 元服のとき、冠具を運ぶ役。〔冠儀浅寡抄(1765‐90頃)〕

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