待謡(読み)マチウタイ

デジタル大辞泉 「待謡」の意味・読み・例文・類語

まち‐うたい〔‐うたひ〕【待(ち)謡】

能で、中入り後、のちジテの登場を待つ間にワキのうたう謡。形式拍子に合う上歌あげうた。また、その詞章

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精選版 日本国語大辞典 「待謡」の意味・読み・例文・類語

まち‐うたい‥うたひ【待謡】

  1. 〘 名詞 〙 能楽で、後シテなどの登場を待つ間に、ワキがうたう謡。また、その文句
    1. [初出の実例]「待うたひ花に声する斗也〈直成〉 うけ持て居る霞をてうと〈未学〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「待謡」の意味・わかりやすい解説

待謡
まちうたい

能の小段名。前ジテが退場し,間 (あい) 狂言の語りがすんでから,ワキが後ジテの出現を待つ間にうたう短い謡。上哥 (あげうた) の形式によっている。

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