後序(読み)コウジョ

精選版 日本国語大辞典 「後序」の意味・読み・例文・類語

こう‐じょ【後序】

  1. 〘 名詞 〙 書物の末尾に書く文。奥書。跋(ばつ)
    1. [初出の実例]「これもって、文盲なる事なり、狂詩、後序も、次にいらぬ事なり」(出典:評判記・満散利久佐(1656)序)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の後序の言及

【序】より

…しかし,ある書物に後人が序を書くときは,前に置くのがふつうで,《詩経》(毛詩)の大序(詩大序)や《尚書》の孔安国(偽作)序がそれである。自序ものちには,前に置かれるようになり,末尾のものは,〈後序〉とか〈跋〉と呼ばれるようになった。作品の序は,その作品の制作由来を記すもので,前に置く。…

【跋】より

…あとがき。跋文,後跋(こうばつ),後序ともいう。そのほか後世につけ加えたりしたものもまとめて奥書(おくがき)という。…

※「後序」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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