日本歴史地名大系 「後月廃寺」の解説 後月廃寺しつきはいじ 岡山県:井原市寺戸村後月廃寺[現在地名]井原市西江原町 寺戸井原市街地付近で流路を転じる小田(おだ)川の東岸、吉備高原の南縁から急速に高度を減じて、同川の河谷の平野に下りる山地の山裾にある。寺院の遺構については詳細は不明であるが、もと中央に穴をもつ心礎を残していたと伝えられる。この遺跡から発見される瓦には、やや時代の下る瓦もみられるが、主要な瓦としては美麗な川原寺様式の複弁蓮華文軒丸瓦が知られているので、その創建は七世紀にさかのぼる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by