後根(読み)コウコン

精選版 日本国語大辞典 「後根」の意味・読み・例文・類語

こう‐こん【後根】

  1. 〘 名詞 〙 脊髄背側からでている脊髄神経。求心性の感覚神経通路で、皮膚感覚器からの刺激を伝達する。
    1. [初出の実例]「その中枢への繊維は神経節を出て、脊髄後根を通って脊髄内へ入り」(出典:空気頭(1967)〈藤枝静男〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の後根の言及

【神経系】より


[求心性神経繊維と遠心性神経繊維]
 末梢神経を構成する神経繊維のなかには興奮を身体の各部から中枢神経系のほうへ伝導する求心性繊維(求心性神経繊維)centripetal fiberと,興奮を中枢神経系から身体の各部へと伝導する遠心性繊維(遠心性神経繊維)centrifugal fiberとがある。脊髄神経の領域では,求心性繊維は脊髄の背側(後方)から脊髄に入るが,この部分を後根という。一方,遠心性繊維は脊髄の腹側(前方)から脊髄を出ていくが,この部分を前根という。…

※「後根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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