後藤丹治(読み)ごとう たんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「後藤丹治」の解説

後藤丹治 ごとう-たんじ

1897-1963 昭和時代の国文学者。
明治30年3月28日生まれ。東京帝大史料編纂官(へんさんかん)補,立命館大教授などをへて,昭和29年大阪学芸大教授。中世戦記物語近世の読み本の研究で知られた。昭和38年5月1日死去。66歳。三重県出身。京都帝大卒。著作に「太平記の研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の後藤丹治の言及

【太平記】より


[《平家物語》と《太平記》]
《平家物語》と《太平記》《太平記》は《平家物語》に多くを負っているが,それらは主として挿話作成上の影響であって,無常観と呼ばれるような《平家》の思想を《太平記》が継承しているわけではない。《平家》の影響については後藤丹治の研究に詳しいが,そのいくつかを示しておこう。《太平記》巻十八の〈一宮御息所事〉は幸若舞《新曲》にそのままとられている有名な話であるが,これは《平家》巻六〈葵前〉を原拠としている。…

※「後藤丹治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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