朝日日本歴史人物事典 「後藤太兵衛」の解説
後藤太兵衛
生年:生年不詳
江戸前期,加賀藩(石川県)の藩営新田の典型の一とされる里子新開に功労があった十村肝煎。明暦1(1655)年から金沢城下南部の丘陵地泉野の田畑開発を行い新村建設に尽くした。さらに藩の助成を受け,寛文11(1671)年より犀川上流小原村から取水する長坂用水を造成,泉野の灌漑面積を広げ,困窮農民であった里子104人を移して長坂新村をたて,945石余の新田開発を行った。<参考文献>『後藤家文書目録』『加賀藩農政史の研究』上
(木越隆三)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報