御伽話し(読み)おとぎばなし

精選版 日本国語大辞典 「御伽話し」の意味・読み・例文・類語

おとぎ‐ばなし【御伽話・御伽噺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (伽の時など)人の退屈を慰めるため語り合う話。
    1. [初出の実例]「赤松がお伽話の妨げと、お次にて差控へ候」(出典:合巻・偐紫田舎源氏(1829‐42)三)
  3. 転じて、子供に語って聞かせるための昔話童話の類。「桃太郎」「かちかち山」など。
    1. [初出の実例]「劣等の作に至りては、偏へに童蒙のお伽(トギ)ばなしとなり」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上)
  4. 現実離れした空想的な話。
    1. [初出の実例]「お伽話めいて見えるくらゐに馬鹿でかい人間の夢を」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉風土)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android