御作事始(読み)おさくじはじめ

精選版 日本国語大辞典 「御作事始」の意味・読み・例文・類語

おさくじ‐はじめ【御作事始】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町幕府の定例儀式の一つ。正月一一日に行なわれた。総御作事奉行である家より被官六人が出て、他に作事奉行、御庭の者、御大工等が出席して、砂をひろげ、木をけずる等の所作をする。
    1. [初出の実例]「十一日、御作事始有之」(出典:公方様正月御事始之記(16C前))
  3. 居宅などを造作するに際して臨時に行なわれた儀式。事始。
    1. [初出の実例]「室町花御所御作事始、被立御木屋」(出典:親元日記‐文明一三年(1481)六月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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