御回(読み)おめぐり

精選版 日本国語大辞典 「御回」の意味・読み・例文・類語

お‐めぐり【御回】

〘名〙 (「お」は接頭語)
宮中で、夏の土用中に供えられた、みそ煮団子
※年中恒例記(1544頃)六月晦日「今月土用に三ケ度、御めぐり御かゆにんにくのみあかいて水を参也」
② (中央の大きな飯のわんのまわりにおくところから) 副食物を入れる器、または、副食物をいう女房詞
※海人藻芥(1420)「御菜をばをめぐりと云。常にをまはりと云はわろし」
すりこぎをいう女房詞。
月経をいう女性語。
⑤ 鞠(まり)遊びの一つ。

お‐まわし ‥まはし【御回】

〘名〙 (「お」は接頭語)
擂鉢(すりばち)をいう女房詞。〔女房躾書(室町末)〕
② 擂粉木(すりこぎ)をいう女房詞。
歌舞伎梅柳若葉加賀染(1819)五立「『そりゃ、お廻しぢゃわいな』『成る程、擂粉木ぢゃ』」
③ 帯をいう女房詞。〔女中言葉(1712)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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