御宅郷(読み)みやけごう

日本歴史地名大系 「御宅郷」の解説

御宅郷
みやけごう

和名抄」に記載がない。平城宮跡出土木簡に「隠伎国海部郡(神カ)宅郷」とあるほか、平城京二条大路跡出土木簡には御宅郷とみえる。神宅郷も御宅郷も諸国に例が確認できないが、訓をミヤケとすれば藤原宮跡出土木簡の「海評三家里」も、美濃国厚見あつみ郡三家郷などの例からみてミヤケとよみ、御宅郷と同一と考えられる。


御宅郷
みやけごう

「和名抄」高山寺本は「美也計」、東急本は「美也介」と訓を付す。この御宅郷は「日本書紀」安閑天皇元年閏一二月条に武蔵国造笠原直使主が大和朝廷に献上したとみえる「橘花屯倉故地であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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