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橘花 きっか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

橘花
きっか

第2次世界大戦末期,1945年の終戦ぎりぎりに飛んだ日本初のジェット戦闘機。日本海軍は 1939年頃からジェット機の研究にとりかかり,1944年ドイツから潜水艦で持ち帰った資料も加えてジェットエンジン「ネ-20」をつくり上げ,これを2基搭載する双発機の設計を中島飛行機に依頼した。左右の主翼下面にエンジン・ポッドをつけた試作機は 1945年8月7日,木更津飛行場で試験飛行を行ない,高度 600mを時速 314kmで飛び,11分間で木更津を一周した。8月 11日2度目の試験は離陸に失敗して破損,3度目は8月 15日の予定だったが終戦となって,試験も中止された。日本が初めて開発したジェット機はただ1度の飛行に終わったのである。エンジン推力各 475kg,全長 9.25m,全幅 10m,乗員1,最大速度時速 680km,上昇限度1万 600m,航続距離約 600km。

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世界大百科事典内の橘花の言及

【ジェット機】より

…ジェット機の実用化もドイツが最初で,44年メッサーシュミットMe262が実戦に加わった。日本では終戦直前の45年8月7日に飛んだ橘花(きつか)が最初のジェット機(当時,日本ではタービンロケット機と呼んだ)である。ジェット機の本格的な実用化は大戦後で,各国のおもな軍用機は50年代前半までにジェット化された。…

【特別攻撃隊】より

…新特攻兵器としては,製作が簡単で操作容易なものが作られた。〈橘花〉は日本で初めての海軍ジェット機で,500kg爆弾を積み,敵艦に体当りすることを目的とした。〈剣(つるぎ)〉は構造を簡素化し量産を容易にした陸軍の体当り専門機で,250kg爆弾を搭載した。…

※「橘花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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