御宿小路
おやどこうじ
[現在地名]酒田市本町二―三丁目
北は本町四丁目、南は最上川に接し、南北に連なる両側町。小路名は、天正一九年(一五九一)前田利家が帰陣の途中本町の上林和泉宅を本陣とし、当地を将士の宿所としたことに由来する(「酒田御町三組古控」飽海郡誌)。河岸八町の一つで、河川の運送に従事する川船業者や酒田湊の問屋が軒を並べていた。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)に小路名がみえ、町の長さ四六間・幅五間、屋敷一八軒。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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