精選版 日本国語大辞典 「御所作り」の意味・読み・例文・類語 ごしょ‐づくり【御所作・御所造】 〘 名詞 〙① 太刀の作りの一種。刀の中心(なかご)に菊花の章を銘に入れたもの。後鳥羽上皇が御所に刀工を召して作らせたのでその名があるという。菊作。菊一文字(きくいちもんじ)。御所焼。[初出の実例]「いつも帯副(はきぞへ)にし給ける、御所作(ゴショづく)り、兵庫鏁(ひゃうごくさり)の御大刀を、引出物にぞせられける」(出典:太平記(14C後)一七)② 建築様式の一つ。御所風の家のつくり。細部のつくりを御所に似せた家のつくり。[初出の実例]「桃の小路を、櫛笥(くしげ)通引廻したる御所造(ツクリ)」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例