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菊一文字 キクイチモンジ

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デジタル大辞泉の解説

きく‐いちもんじ【菊一文字】

菊作りで、大輪の16弁に作った花。
後鳥羽上皇が備前則宗ら一文字系の番鍛冶(ばんかじ)に命じて鍛えさせ、みずから焼き刃をしたという刀剣。茎(なかご)に菊花の紋が刻んであり、この名がある。御所焼。菊作り。

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大辞林 第三版の解説

きくいちもんじ【菊一文字】

花を大輪にし、一六弁に作った菊の花。
〔茎なかごに一六弁・二四弁の菊花紋を刻してあるところから〕 鎌倉初期、後鳥羽上皇が一文字則宗以下の御番鍛冶を召して鍛えさせ、自らも焼刃をしたと伝える刀剣。太刀姿細く品格が高い。菊の御作ごさく。御所作り。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菊一文字
きくいちもんじ

一般には後鳥羽院(ごとばいん)(院政1198~1221)作の刀剣を菊一文字と称している。この作は御所焼(ごしょやき)とも菊御作(きくのおんさく)ともよばれ、茎(なかご)に菊花紋を刻したものである。京鍛冶(かじ)・備前(びぜん)鍛冶・備中(びっちゅう)鍛冶を御所に召して鍛刀させ、自らも焼入れをしたと伝えられる。そのなかに作風が備前一文字派の作に似ているものがあって、菊一文字の呼称はそれに起因するものであろう。しかし実際にその茎に菊花紋と「一」の字を銘したものは江戸時代の刀工の作で、鎌倉時代の作には皆無である。備前国一文字派の作にも菊花紋の毛彫りをしたものがまれにあるが、これは菊一文字とはいわない。応永(おうえい)年間(1394~1428)の写本である観智院本(かんちいんぼん)『銘尽(めいづくし)』(国立国会図書館蔵)にも後鳥羽院番鍛冶(ばんかじ)の記事があり、また『承久記(じょうきゅうき)』にも、上皇自ら北面武士(ほくめんのぶし)にその太刀を与えたことが記されている。[小笠原信夫]

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