御料庄(読み)ごりようのしよう

日本歴史地名大系 「御料庄」の解説

御料庄
ごりようのしよう

「大和志」の吉野郡に「下市・小路・善城・杣谷・椎原・梨子堂・原・石堂谷・平原唐戸・八川・尼生・岡以上十三村呼曰御料荘」とみえ、御料庄の所在は現下市町西部・現西吉野村東部に比定される。同庄は、永禄一〇年(一五六七)一〇月二一日の鋳銘をもつ願行がんぎよう寺の梵鐘に「大和国吉野郡御領郷 秋野河里下市村願行寺」とあるなかの御領ごりよう郷と考えられよう。この限りでは、御料庄は戦国期には当時の行政区画的地名と化しているが、そのうちに荘号も面積も不明であるが、金峯山きんぶせん寺領荘園があったのではないかと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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