御領(読み)ゴリョウ

デジタル大辞泉 「御領」の意味・読み・例文・類語

ご‐りょう〔‐リヤウ〕【御領】

幕府諸大名などが所有した領地のこと。
皇室所有の土地御料地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御領」の意味・読み・例文・類語

ご‐りょう‥リャウ【御領】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )
  2. 鎌倉・室町時代、身分の高い人の領地をいう。
    1. [初出の実例]「已上八条院御領」(出典:吾妻鏡‐寿永三年(1184)四月六日)
    2. 「大仏陸奥守の跡をば准后の御領(リャウ)になさる」(出典太平記(14C後)一二)
  3. 江戸時代、幕府直轄領のこと。御料。御料所。天領
    1. [初出の実例]「御領並私領百姓之事、其代官領主依有非分」(出典:牧民金鑑‐一・御代官心得方・慶長八年(1603)三月二八日)
  4. 皇室の所有する土地。御料地。御料所。
    1. [初出の実例]「先般御領を始宮堂上并寺院領地村々へ御親征限に助郷相勤候様被仰付候へ共」(出典:第二〇〇‐明治元年(1868)三月二九日(法令全書))

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世界大百科事典(旧版)内の御領の言及

【天領】より

…江戸幕府直轄地(幕領)の俗称。江戸時代には御料所もしくは御領と呼んだ。1603年(慶長8)に開かれた江戸幕府は,徳川氏の蔵入地(くらいりち)を引き継いで直轄領を形成し,慶長(1596‐1615)末年には200万石程度であったが,諸大名の改易・転封を通じて拡大し,元禄(1688‐1704)末年には400万石を超えた。…

※「御領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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