デジタル大辞泉
「唐戸」の意味・読み・例文・類語
から‐ど【唐戸】
開き戸式の扉。古くは板唐戸であったが、のちには桟唐戸が多く用いられた。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
から‐ど【唐戸】
- 〘 名詞 〙 ( 「からと」とも ) 開き戸をいう。古くは妻戸という。普通は板を矧(は)ぎ合わせて作ったもの。縦横に框(かまち)を組み、桟を入れ、中に薄い板を入れたものを桟唐戸という。
唐戸〈慕帰絵〉
- [初出の実例]「上には薄衣引き被き、唐戸の脇にぞ待ちかけたる」(出典:謡曲・夜討曾我(1480頃))
- [その他の文献]〔日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
唐戸
からと
両開きの板扉の総称。古代の唐戸は板唐戸で、法隆寺金堂のように厚い一枚板のもの、唐招提寺(とうしょうだいじ)金堂のように数枚の板を裏桟で留めたものなどがある。後者の扉では表面に釘(くぎ)が現れるので、釘隠しとして唄(ばい)(饅頭(まんじゅう)金物、乳(ちち)金物ともいう)を打つ。釘をみせないように木端に合釘を入れてはぎあわせた板唐戸では、上下に板のずれを防ぐため端喰(はしばみ)を入れる。また、扉の召合せには定規縁(じょうぎぶち)をつけ、すきまをふさぐ。寝殿造(しんでんづくり)の住宅では、唐戸が妻側に設けられるので、妻戸ともいう。中世になって、大仏様や禅宗様の建築では、上下、左右に框(かまち)を組み、内に竪桟(たてざん)、横桟を渡して、連子(れんじ)や鏡板(かがみいた)を入れた桟唐戸が用いられ、以後はこの形式のものが盛んになる。
[工藤圭章]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
唐戸【からど】
ふつう桟唐戸をいう。框(かまち)を組んだ中に縦横の桟を入れ,これに薄い入子板を固定した開き戸。板が離れないように上下に端喰(はしばみ)を用いはめこんだ板扉(とびら)を板唐戸という。
→関連項目建具|戸
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by 
出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報
Sponserd by 