御渡(読み)おわたり

精選版 日本国語大辞典 「御渡」の意味・読み・例文・類語

お‐わたり【御渡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 貴人が出席、訪問、通行などすること。渡御(とぎょ)。来臨。
    1. [初出の実例]「是より大納言殿の御渡あんなる備前の有木の別所へは、いか程の道ぞ」(出典:平家物語(13C前)二)
  3. 神輿(みこし)の渡御。祭の行列。
    1. [初出の実例]「早(はや)お渡りの刻限とさざめく内に御神輿様、勿体ないがそこそこに」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四)
  4. 長野県の諏訪大社に関する伝承で、冬季に諏訪湖が全面氷結する際、容積が増加するために湖面が盛り上がって一大亀裂(きれつ)を生ずる現象のこと。祭神が上宮から下宮に渡御した跡と信じられ、その道筋によって吉凶が占われる。おみわたり。《 季語・冬 》 〔随筆・新著聞集(1749)〕
  5. 男女の交合。性交。おまつり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「御渡」の意味・わかりやすい解説

御渡【おわたり】

御神渡(おみわたり)

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