御軍(読み)ミクサ

デジタル大辞泉 「御軍」の意味・読み・例文・類語

みくさ【軍】

みいくさ」の音変化。
あられ降り鹿島の神を祈りつつすめら―に我は来にしを」〈・四三七〇〉

み‐いくさ【軍】

天皇軍隊敬称皇軍
とりが鳴くあづまの国の―を召し給ひて」〈・一九九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御軍」の意味・読み・例文・類語

み‐いくさ【御軍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 ) 天皇が直接に統率する軍隊・兵士を敬っていう語。皇軍(こうぐん)
    1. [初出の実例]「官軍(ミイクサ)は亦随ひて却く」(出典日本書紀(720)雄略九年三月(前田本訓))

みくさ【御軍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みいくさ」の変化した語 ) 天子軍勢
    1. [初出の実例]「霰降り鹿島の神を祈りつつ皇(すめら)美久佐(ミクサ)にわれは来にしを」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三七〇)

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