御預(読み)おあずけ

精選版 日本国語大辞典 「御預」の意味・読み・例文・類語

お‐あずけ‥あづけ【御預】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 物事を中途でやめて、そのままにしておくこと。または、話だけで実行が延ばされること。
    1. [初出の実例]「公(おほやけ)へ持ち出しても〈略〉是非のわかちも付けがたければ、〈略〉名主の神大屋の神へ御預との事なり」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  3. 飼い犬などの前に食物を置き、許可するまで食べさせないこと。
    1. [初出の実例]「一番味そうな奴を一つ矮狗(ちん)のまへに置、お預(アヅ)けだぞお預(アヅ)けだぞと云れしは」(出典:黄表紙・唯心鬼打豆(1792))
  4. 江戸時代、逮捕された被疑者が軽罪の場合、審理中に入牢させないで、特定の宿屋、町または村に預けて監禁させること。五〇〇石以上の武士大名に預ける例であった。
    1. [初出の実例]「流罪の次は御預け也。是は大方貴人に有事にて、古の中流・近流にも可(あたるべし)」(出典:政談(1727頃)四)
  5. おあずけにん(御預人)」の略。〔地方凡例録(1794)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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