徳冨 蘆花(読み)トクトミ ロカ

20世紀日本人名事典 「徳冨 蘆花」の解説

徳冨 蘆花
トクトミ ロカ

明治・大正期の小説家



生年
明治1年10月25日(1868年)

没年
昭和2(1927)年9月18日

出生地
熊本県葦北郡水俣(現・水俣市)

出身地
熊本県大江村(現・熊本市大江町)

本名
徳冨 健次郎(トクトミ ケンジロウ)

学歴〔年〕
同志社〔明治13年〕中退

経歴
明治11年同志社に入るが中退。18年キリスト教の洗礼を受け伝道に従事した後、22年上京。兄・蘇峰の経営する民友社に入り翻訳、短編小説等を発表。27年原田藍(愛子)と結婚。31年初の作品集「青山白雲」を刊行。33年通俗的問題小説「不如帰」が好評を博しその名を知られる。同年「自然と人生」、34年「思出の記」を刊行。35年政界を批判して兄と訣別。38年妻と旅行中富士山で暴風雨に遭い、自伝小説「冨士」(全4巻 大正14〜昭和3年刊行)のきっかけとなった。39年聖地巡礼の旅に立ち、帰途トルストイを訪問。帰国後農村に永住の地を求めて北多摩移住、その生活ぶりは随想集「みゝずのたはこと」に記される。また、43年の大逆事件に際し「謀叛論」と題する講演を行った。大正8年妻と共に第二のアダム(日子)、イブ(日女)だと自覚し、「日本から日本へ」を発表した。他に「竹崎順子」、「蘆花全集」(全20巻 新潮社)、「蘆花日記」(全7巻 筑摩書房)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「徳冨 蘆花」の解説

徳冨 蘆花 (とくとみ ろか)

生年月日:1868年10月25日
明治時代-昭和時代の小説家
1927年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報