徽号(読み)キゴウ

精選版 日本国語大辞典 「徽号」の意味・読み・例文・類語

き‐ごう‥ガウ【徽号】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「徽」は、しるし、旗じるしの意 )
  2. きごう(旗号)〔礼記‐大伝〕
  3. 皇族などを尊んで呼ぶ称号。尊号。また、天皇から生前に高僧に贈られる号。禅師号、大師号など。
    1. [初出の実例]「猶昧典章、雲官火紀之君、方崇徽号、寔乃発揮功業、闡揚尊名」(出典:続日本紀‐天平宝字二年(758)八月庚子)
    2. 「陛下紹徽号紫極。御八州仁寿之化」(出典:聖徳太子伝暦(917頃か)上)
    3. 「貞和帝特賜夢窓国師徽号」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)九・夢記)
  4. しるし。記号
    1. [初出の実例]「実は時に変色せられ、詩化せられ、徽号化せらる」(出典:基督の詩(1901)〈綱島梁川〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android