心中立(読み)しんじゅうだて

精選版 日本国語大辞典 「心中立」の意味・読み・例文・類語

しんじゅう‐だてシンヂュウ‥【心中立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 男女が誓いを立ててそれを守りとおすこと。愛情を守りとおして、他へ心を移さないこと。また、その証拠を示すこと。
    1. [初出の実例]「其うへ御へんがおっとよつまよなんどとて、しん中だてはしけれ共、あのかげきよはな」(出典:浄瑠璃・出世景清(1685)二)
  3. 相手への義理をあくまでつらぬくこと。相手に対して真情を尽くすこと。
    1. [初出の実例]「儂が奢りますると銭金を帳面のほかなる隠遊び、出が道明(だうみゃう)ゆゑ厭(いや)かは知らねど類の無いのを着て下されとの心中立(シンヂウダテ)」(出典かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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