心王院跡(読み)しんのういんあと

日本歴史地名大系 「心王院跡」の解説

心王院跡
しんのういんあと

[現在地名]高野町高野山

成就じようじゆ院の南にあったが(文化一〇年高野山細見絵図)、現存しない。本尊は空海作と伝える地蔵菩薩(続風土記)。「諸院家析負輯」によれば開基は不明で、快尊厳仁房(文正元年没)中興とする。文明五年(一四七三)の諸院家帳には同名の院が三ヵ所にみられる。西院さいいん谷の項に「心王院 正円建立今ハ無シ」「心王院 道見房阿闍梨能弁建立」、本中院ほんちゆういん谷に「心王院 信達稲尾三郎入道建立」、さらに谷上たにがみには「即心王院」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android