日本歴史地名大系 「忍坂山口坐神社」の解説 忍坂山口坐神社おしさかのやまぐちにいますじんじや 奈良県:桜井市桜井地区赤尾村忍坂山口坐神社[現在地名]桜井市大字赤尾粟原(おうはら)川西岸に鎮座する旧村社。元禄五年(一六九二)の赤尾村修正月勧請神名帳(桜井町史)に「当所天一大明神」とあるように近世には天一(てんいち)明神と称した。「大和志」は当社を「延喜式」神名帳の城上(しきじよう)郡「忍坂山口坐神社大、月次新嘗」に比定。以後式内社として祭神も大山祇(おおやまつみ)神として現在に至る。式内忍坂山口坐神社は大和六所山口神の一で(「延喜式」祈年祭祝詞)、天平二年(七三〇)の大倭国正税帳(正倉院文書)に「忍坂神戸穀捌斗壱升粍一升五合定漆斗玖升五合」とみえ、大同元年(八〇六)神封三戸を寄せられた(新抄格勅符抄)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報