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志怪小説 しかいしょうせつ

大辞林 第三版の解説

しかいしょうせつ【志怪小説】

中国、魏・晋しん・六朝りくちよう時代の怪異のことを述べた小説。東晋の干宝かんぽうの「捜神記そうじんき」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

しかいしょうせつ【志怪小説 Zhì guài xiǎo shuō】

中国,魏晋南北朝時代の,超自然現象や幽霊・化物にまつわる短いエピソードを集めた一群の記録集。志怪とは〈怪を志(しる)す〉の意で,《荘子》に出ることば。現在では〈小説〉と呼ばれるが,当時の人々はむしろ歴史書の一部と考えていた。このジャンルの代表作品である《捜神記(そうしんき)》の筆者干宝(かんぽう)が歴史家であったこともそれと関連する。すなわち当時の人々は,こうした記録を通して,怪異の現象に真剣に相対し,その意味を探求しようとしていたのである。

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世界大百科事典内の志怪小説の言及

【干宝】より

…しかし干宝の名が後世に記憶されるのは,《捜神記》30巻を著したことによってである。《捜神記》は,南北朝時代を通じて数多く著された〈志怪小説〉と呼ばれる一群の怪異の記録の代表作。干宝は,この書物のなかで,この世界に怪異が存在することの意味を真剣に追求しようとする。…

【伝奇】より

…まず仏教,道教の説話集,例えば唐臨(600?‐659?)の〈冥報記〉,趙自勤(753‐760前後在世)の〈定命録〉,戴孚(733?‐789?)の〈広異記〉以下多数の奇怪な物語を採録した小説集は引き続き編まれた。それは唐代のみならず,後世までも長く続く文言小説の一つの系統を示し,ふつう〈志怪小説〉と称せられる。一方,歴史的人物の逸話や事件の断片を集めた説話集は張鷟(ちようさく)の《朝野僉載(ちようやせんさい)》,趙璘(ちようりん)の《因話録》,李肇(りちよう)の《国史補》などが盛唐から中唐にかけて書かれ,さらに晩唐・五代へと続いていく。…

※「志怪小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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