日本歴史地名大系 「志柿村」の解説 志柿村しかきむら 熊本県:本渡市志柿村[現在地名]本渡市志柿町上(かみ)島西端に位置し、東は大島子(おおしまご)村(現天草郡有明町)、西は本渡ノ瀬戸を隔て下(しも)島の亀川(かめがわ)村と相対している。起伏する丘陵の間を数条の小川が有明海へ北流し、その流域にわずかな耕地が開ける。古墳時代後期の横穴式石室をもつ大松戸(おおまつど)古墳がある。応安三年(一三七〇)九月一二日付足利将軍家下文(詫摩文書)に「肥後国志加木村志加木太郎跡事」とみえ、詫磨貞宗に勲功の賞として充行っている。現在、有明海に北面する江川舟江(えがわふなえ)に城山(しろやま)とよばれる小丘があり、志柿太郎の拠った城跡と推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by