日本歴史地名大系 「志比庄」の解説
志比庄
しひのしよう
- 福井県:吉田郡
- 志比庄
その後、最勝光院の衰凋に伴い、同院執務職が後醍醐天皇から正中元年(一三二四)東寺に寄付されたが、この頃の志比庄領家は入道弾正親王(忠房)家であった(嘉暦元年一一月一二日付「六波羅裁許状」東寺百合文書)。なお、同二年(一三二七)三月付最勝光院庄園目録案(同文書)に
とあって、当庄に賦課された課役の内容が知られる。なお、前記入道弾正親王忠房はこの目録案にみえる領家嵯峨中将法印坊の跡を継いで領家となったものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報