志水小一郎(読み)シミズ コイチロウ

20世紀日本人名事典 「志水小一郎」の解説

志水 小一郎
シミズ コイチロウ

明治〜昭和期の官僚 陸軍省法務局長;貴院議員(勅選)。



生年
嘉永7年2月22日(1854年)

没年
昭和7(1932)年7月20日

出生地
肥後国熊本(熊本県)

学歴〔年〕
北海道開拓使学校中退

経歴
熊本藩士の長男に生まれる。明治4年北海道開拓使学校に入ったが、中退して工部省に勤務した。のち陸軍に入り、10年西南戦争に出征して少尉、14年歩兵中尉となる。のち文官に転じ、陸軍裁判中録事・大録事・少主理・審事を経て、16年理事となり、38年陸軍省法務局長に就任。法制研究のため欧州に派遣され、陸軍刑法確立に尽くした。大正10年退官し、13年から貴族院議員(勅選)を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志水小一郎」の解説

志水小一郎 しみず-こいちろう

1854-1932 明治-昭和時代前期の官僚。
嘉永(かえい)7年2月22日生まれ。西南戦争に出征し,明治14年歩兵中尉。のち文官に転じ,38年陸軍省法務局長。法制研究のためヨーロッパに派遣され,陸軍刑法の確立につくした。大正13年貴族院議員。昭和7年7月20日死去。79歳。肥後(熊本県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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