志陣屋跡(読み)しづくじんやあと

日本歴史地名大系 「志陣屋跡」の解説

陣屋跡
しづくじんやあと

[現在地名]千代田村中志筑

江戸時代に志筑城跡に置かれた幕府交代寄合衆本堂氏の陣屋。本堂氏は慶長七年(一六〇二)出羽仙北郡本堂ほんどう(現秋田県仙北郡千畑村)から志筑に八千五〇〇石余で転封となり、初めは下佐谷しもさや村の威徳いとく院に入り、正保二年(一六四五)当地に陣屋を築いた。嘉永六年(一八五三)の志筑御仮館之図(本堂親威氏蔵)によると、志筑城の土塁に沿って塀がめぐらされ、屋敷内には御殿政務をつかさどる会所が設けられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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