日本歴史地名大系 「応昌寺」の解説
応昌寺
おうしようじ
慈恵山千手院と号し、天台宗。本尊千手観音。慈恵大師良源が関東巡錫の折にこの地にとどまり建立したと伝えられている。近江延暦寺直末として寺勢すこぶる盛んであったとみられるが、長い間に衰微し、寛政五年(一七九三)五月大火により伽藍をことごとく焼失、寺宝とともに沿革もわからなくなってしまった。かつての本尊千手観音像は慈恵大師自作の仏像だったと伝える。
現
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報