怖気(読み)おぞけ

精選版 日本国語大辞典 「怖気」の意味・読み・例文・類語

おぞ‐け【怖気】

〘名〙 (「おぞげ」とも。しばしば「おぞ毛」と誤解して用いられる) こわがって、びくびくする心。また、いとわしくて、ぞっとする気持。おじけ。
高野聖(1900)〈泉鏡花〉二「敦賀(つるが)で悚気(オゾゲ)の立つほど煩はしいのは」

おじ‐け おぢ‥【怖気】

〘名〙 こわがる気持。また、そのさま。恐怖心。おぞけ。
浮世草子・沖津白波(1702)一「おぢ気(ケ)が付てがたがたふるふ様になれば」

こわ‐げ こは‥【怖気】

〘名〙 こわいと思う気持。
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)一「我詞を用ずば、七生迄の勘当ぞと聞て、希世がこはげも抜」

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デジタル大辞泉 「怖気」の意味・読み・例文・類語

おじ‐け〔おぢ‐〕【怖気】

怖がる気持ち。恐怖心。おぞけ。「怖気がつく」「怖気をふるう」
[類語]気後れ畏縮物おじ人おじ怖気おぞけ

おぞ‐け【怖気】

こわがる心。おじけ。「怖気がつく」
[類語]物おじ人おじ気後れ畏縮怖気おじけ

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