七生(読み)シチショウ

デジタル大辞泉 「七生」の意味・読み・例文・類語

しち‐しょう〔‐シヤウ〕【七生】

この世に七度生まれ変わること。永遠。しちせい。「七生報国」
「とうとう実家を―まで勘当されてしまったが」〈荷風・すみだ川〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「七生」の意味・読み・例文・類語

しち‐しょう‥シャウ【七生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「生」の呉音 )
  2. 仏語。人界および天界に七度生まれ変わること。預流果(よるか)聖者は七生を限って、以後の生はないとする。転じて、未来永遠。七代。
    1. [初出の実例]「我かさいのあさくして此人の七生の先の事をしらさりける事をはちて」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月五日)
    2. 「日本一の不道人共に、忻(たばか)られつる事よ。七生まで汝等が為に、恨を可報者を」(出典太平記(14C後)三三)
    3. [その他の文献]〔倶舎論‐二四〕
  3. しちしょう(七生)までの勘当」の略。
    1. [初出の実例]「どふぞ御勘当なされてくだされませ。七生がならずは、二升五合でもようござります」(出典:黄表紙・孔子縞于時藍染(1789)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む