怙恃(読み)コジ

デジタル大辞泉 「怙恃」の意味・読み・例文・類語

こ‐じ【××恃】

たのみとすること。頼り。
《「詩経小雅・蓼莪の「父無くんば何をかたのまん、母なくんば何をかたのまん」から》父母両親
総角そうかくの頃に早く―をうしない」〈二葉亭浮雲

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精選版 日本国語大辞典 「怙恃」の意味・読み・例文・類語

こ‐じ【怙恃】

〘名〙 (「怙」「恃」はともに、たのむの意)
① たのみに思うこと。たよりにすること。
蔭凉軒日録‐長享二年(1488)七月二三日「自藤左方中間太郎次郎上洛。山名殿出奔之注進也。専白賀屋事、怙恃之」 〔春秋左伝‐襄公一八年〕
② (「詩経‐小雅・蓼莪」の「無父何怙、無母何恃」から) 父母。両親。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「風聞に拠れば総角の頃に早く怙恃(コジ)を喪ひ」 〔蘇轍‐為兄軾下獄上書〕

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普及版 字通 「怙恃」の読み・字形・画数・意味

【怙恃】こじ

たのみとする。また、父母。〔詩、小雅、無くんば、何をか怙(たの)まん 母無くんば、何をか恃(たの)まん

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