思いきや(読み)オモイキヤ

デジタル大辞泉 「思いきや」の意味・読み・例文・類語

おもい‐き‐や〔おもひ‐〕【思いきや】

[連語]《動詞「おもう」の連用形過去助動詞「き」+係助詞「や」》
…と思ったところが意外にも。「直ったと思いきやまたすぐに壊れてしまった」
…と思っただろうか、思いもしなかった。
「―夢をこの世の契りにて覚むる別れを嘆くべしとは」〈千載・恋二〉

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精選版 日本国語大辞典 「思いきや」の意味・読み・例文・類語

おもいき‐やおもひき‥【思や】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「おもう(思)」の連用形に過去助動詞「き」と反語を表わす助詞「や」の付いたもの )
  2. 前々からそうなる、または、そうであると思っただろうか、思いもしなかった。
    1. [初出の実例]「豈期(オモヒキや)(ひとり)(たか)き瀾(なみ)を凌(しの)ぎて、更(また)本土(もとのくに)に向(まうでこ)むといふことを」(出典日本書紀(720)垂仁後紀(北野本訓))
  3. そうなる、そうであると思っていたところが、意外にも。
    1. [初出の実例]「好(い)いお天気と思ひきや豈図(あにはか)らんやズイと曇って来やした」(出典:落語・お節徳三郎恋の仮名文(1889)〈禽語楼小さん〉)

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