思春期乳房肥大症、真性乳腺肥大症(読み)ししゅんきにゅうぼうひだいしょう、しんせいにゅうせんひだいしょう(その他表記)Juvenile macromastia, Macromastia

六訂版 家庭医学大全科 の解説

思春期乳房肥大症、真性乳腺肥大症
ししゅんきにゅうぼうひだいしょう、しんせいにゅうせんひだいしょう
Juvenile macromastia, Macromastia
(女性の病気と妊娠・出産)

どんな病気か

 思春期を迎えるにあたり、男子で異常に乳房が発達するものをいいます。両側片側の場合があります。

原因は何か

 思春期に大量の性ステロイドホルモン(精巣(せいそう)からもエストロゲンが分泌される)が分泌されるので、男性の乳腺でも反応して肥大することがあります。

症状の現れ方

 思春期の男性で乳輪下に腫瘤(しゅりゅう)ができ、時に疼痛を訴えることがあります。

検査と診断

 視触診超音波検査で乳腺の肥大を確認すれば、診断は確定されます。

治療の方法

 ほとんどの症例は数カ月で自然に治ります。真性乳腺肥大症であれば、成人以後も乳腺の腫大などの症状が続くので、切除の対象になることもあります。

病気に気づいたらどうする

 一時的な生理的反応であることを理解し、自然に治るのを待ちます。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

関連語 腫瘤 精巣 検査

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