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(6)東京都福祉保健局 東京都監察医務院. 平成25年版統計表及び統計図表. http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/database/25toukei.files/28-39.pdf
(7)Perez SR, Keijzers G, Steele M, et al. Intravenous 0.9% sodium chloride therapy does not reduce length of stay of alcohol-intoxicated patients in the emergency department: a randomised controlled trial.Emerg Med Australas. 2013 ;25:527-34.
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出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」EBM 正しい治療がわかる本について 情報
急性アルコール中毒とは、アルコール飲料としてエタノールを短時間に多量に摂取したために通常の酔った状態を超えて、運動失調や意識障害、さらには
普段酒に強いと思っている人でも、たとえば日本酒1升やウイスキーボトル1本を30分以内で飲むといった短時間での多量摂取は、しばしば昏睡や死亡につながります。その半分の量やスピードでも、急性アルコール中毒は起こります。
摂取されたエタノールは、アルコール脱水素酵素などによりアセトアルデヒドに代謝され、さらにアセトアルデヒド変換酵素により酢酸になりますが、日本人には遺伝的にこのアセトアルデヒド変換酵素のはたらきが比較的弱い、あるいはほとんどはたらかない人が大勢います。
それらの人たちはたいていお酒に弱いことを自覚しており、通常飲むのをひかえていますが、そういった人たちに無理矢理一気飲みなどさせた場合、ごく少量のお酒であっても急性アルコール中毒は起こる可能性があり、最悪の場合死ぬこともあります。したがって、そのような行為は殺人といっても過言ではありません。
そのほか、小児がアルコールを少量飲んだ場合、あるいは幼児がエタノールを含んだ化粧水を飲んだ場合などにも、アルコール中毒が起こることがあります。
症状は、個人差はあるものの、主に血中アルコール濃度によります(表13)。血中アルコール濃度は、飲んだ量・速さのほか、肝機能などの体の状態や、すでに述べた遺伝的性質などによって決まります。
前述のように、血中アルコール濃度の測定は有用ですが、小規模の病院ではすぐにはできないところも多くあります。その場合は、症状とその進行状況によって、中毒の有無と重症度を診断します。
そこで決して見落としてはならないのが、アルコール中毒そのものよりも、むしろアルコール以外の原因による意識障害です。飲酒後の運動失調やアルコールの麻酔作用によって、患者さんはしばしば転倒し、それを訴えないことがあると、頭部打撲や頭蓋内出血などが見逃されやすくなります。
そのほか、脱水、血圧低下などによって、
軽症例は、体温を保つように注意しながら観察することで、自然に回復します。
重症例で昏睡の場合には、気管内挿管を行い、必要に応じて人工呼吸を行います。鼻から胃に管を挿入して、大量の微温湯で胃を洗浄して胃のなかのアルコールを取り除き、同時に下剤を投与します。また、輸液によってアルコールの排泄を促進させますが、血液透析が必要になることもあります。
そのほか、症状・程度に応じて、脱水、低体温、低血圧、低血糖、呼吸抑制、代謝性アシドーシス、興奮・不安などの対処を行います。また、嘔吐による
呼びかけにはっきり応じるようであれば、そのまま寝かせて様子をみます。ただし、体温が下がらないようにふとんや毛布をかけたり部屋の温度に気をつけ、嘔吐による窒息にも注意します。
呼びかけにはっきり応じられなかったり、だんだん反応が悪くなっていく場合には、救急病院に搬送します。
栗原 伸公
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…それは,酒類に含まれるエチルアルコールを持続的に飲用し,その常用量を超えたり,異常な飲用を繰り返すに至ると(〈アルコール乱用〉),酒類の飲用を中止できなくなる状態になるが,それは急性中毒とは違った生体変化によると考えられるので,中毒症状とは区別して〈依存〉と呼ぶことがWHO専門委員会で提唱されたことに基づく。そこでアルコール飲用によって起こる精神身体障害は急性アルコール中毒,アルコール依存に大別され,アルコール依存を基礎にしてアルコール精神病alcoholic psychosisが生じるとされる。一方,アルコール飲用に関連して起こる広義の社会的問題,すなわち怠業や酩酊(めいてい)運転などを含む医療問題を超えた福祉や社会政策をも包括するような領域については,〈アルコール関連問題〉という呼び方が提唱されている。…
…酒に酔うこと,いわゆる酒酔い。アルコール飲料を飲用したときに起こる精神身体的変化のことで,医学的には急性アルコール中毒をさし,アルコール飲料に含まれるエチルアルコールが中枢神経機能を抑制することによって起こる。酒酔いに似た酩酊状態は,精神安定剤やシンナーなど,中枢抑制作用をもつ薬剤を使用しても起こるが,これらは薬物酩酊という。…
※「急性アルコール中毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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