急性アルコール中毒(読み)キュウセイアルコールチュウドク

デジタル大辞泉 「急性アルコール中毒」の意味・読み・例文・類語

きゅうせい‐アルコールちゅうどく〔キフセイ‐〕【急性アルコール中毒】

短時間に多量のアルコール飲料を摂取したときに生じる、エチルアルコール中毒症状には個人差があるが、一般に血中アルコール濃度が0.4パーセントを超えると昏睡こんすい状態に陥り、死に至る可能性が高まるとされる。→アルコール中毒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「急性アルコール中毒」の意味・わかりやすい解説

急性アルコール中毒
きゅうせいアルコールちゅうどく
acute alcoholism

アルコール体内に吸収された結果生じる中毒状態をいう。軽度のものは酩酊 (めいてい) であるが,重篤になると急速に身体症状がすすみ,死に至ることがある。また酩酊は質的・量的な側面からいくつかに分けて考えられる。激しい興奮,暴行,本質的な事実誤認健忘を伴う病的酩酊は,一般の酩酊とは質的に異なる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の急性アルコール中毒の言及

【アルコール中毒】より

…それは,酒類に含まれるエチルアルコールを持続的に飲用し,その常用量を超えたり,異常な飲用を繰り返すに至ると(〈アルコール乱用〉),酒類の飲用を中止できなくなる状態になるが,それは急性中毒とは違った生体変化によると考えられるので,中毒症状とは区別して〈依存〉と呼ぶことがWHO専門委員会で提唱されたことに基づく。そこでアルコール飲用によって起こる精神身体障害は急性アルコール中毒,アルコール依存に大別され,アルコール依存を基礎にしてアルコール精神病alcoholic psychosisが生じるとされる。一方,アルコール飲用に関連して起こる広義の社会的問題,すなわち怠業や酩酊(めいてい)運転などを含む医療問題を超えた福祉や社会政策をも包括するような領域については,〈アルコール関連問題〉という呼び方が提唱されている。…

【酩酊】より

…酒に酔うこと,いわゆる酒酔い。アルコール飲料を飲用したときに起こる精神身体的変化のことで,医学的には急性アルコール中毒をさし,アルコール飲料に含まれるエチルアルコールが中枢神経機能を抑制することによって起こる。酒酔いに似た酩酊状態は,精神安定剤やシンナーなど,中枢抑制作用をもつ薬剤を使用しても起こるが,これらは薬物酩酊という。…

※「急性アルコール中毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む