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急性化膿性中耳炎治療の考え方の変化 きゅうせいかのうせいちゅうじえんちりょうのかんがえかたのへんか

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家庭医学館の解説

きゅうせいかのうせいちゅうじえんちりょうのかんがえかたのへんか【急性化膿性中耳炎治療の考え方の変化】

 急性化膿性中耳炎(「急性化膿性中耳炎」)の治療には、ふつう、抗生物質を使用しますが、これは誤った治療だとする考えが欧米で大きくなっています。
 急性化膿性中耳炎が長引くと鼓膜(こまく)に穿孔(せんこう)がおこります。この状態のときに抗生物質を使用すると早い段階で細菌が消失し、鼓膜の穿孔も早く閉じますが、中耳の炎症はまだ治りきっていず、分泌物(ぶんぴつぶつ)が出ています。それなのに鼓膜の穿孔が閉じてしまうために分泌物の出口が閉ざされ、中耳に分泌物がたまって滲出性中耳炎しんしゅつせいちゅうじえん)(「滲出性中耳炎(中耳カタル)」)を誘発(ゆうはつ)することになるというのです。
 急性中耳炎にともなう鼓膜の穿孔は、中耳から出る分泌物を排出するための生理的なからだの反応であって、髄膜炎(ずいまくえん)などの合併症をおこす危険のある場合(膿性(のうせい)の耳だれが多量に出るなど)を除いて、鼓膜穿孔の閉鎖(へいさ)を早める治療は行なわないほうがいいというのです。
 この考えは、上気道(じょうきどう)のウイルス感染症(かぜ)には、抗生物質は不要であるとする考えと、ほぼ同一視野に立っています。

出典|小学館
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