性別分業(読み)せいべつぶんぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

性別分業
せいべつぶんぎょう

男女の性別により労働の種類を区分すること。思春期以前では性の区別はさほど目立たないが,思春期になると身体的な性徴が生活現象としても男女を分つことが多くなり,そのため社会的・文化的圧力によって両性に役割分担の規定が生れる。特に妊娠,出産,育児という生理機能は女性を家庭に固着させるものとみなされ,したがって心理的・社会的志向も家族,親族,村落といった範囲をこえにくく,女性の集団は小規模で組織化が弱いと考えられていた。他方男性は若者組,戦士集団などの年齢集団に加入するなど一定の社会的役割を引受けることが規定されていた。略奪経済の時代には小動物の捕獲や採集には女性が,漁労狩猟には男性が従事し,女性の食物獲得に占める割合も大きかったが,定着農耕以後男性の比重が高くなった。

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