怫然(読み)フツゼン

デジタル大辞泉 「怫然」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐ぜん【×怫然/×艴然】

[ト・タル][文][形動タリ]怒りが顔に出るさま。むっとするさま。
「男は―として起上った」〈魯庵破垣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「怫然」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐ぜん【怫然・艴然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 怒って顔色をかえるさま。むっとするさま。
    1. [初出の実例]「君艴然曰、為竜湫弟子者、於天下叢林、停止出世」(出典空華日用工夫略集‐至徳元年(1384)一〇月三日)
    2. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「怫然」の読み・字形・画数・意味

【怫然】ふつぜん

怒るさま。宋・胡銓高宗に上(たてまつ)る封事〕夫(そ)れ三尺子は至りて無知なるも、犬豕(けんし)を指(ゆびさ)して之れをして拜せしめば、則ち怫然として怒らん。

字通「怫」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android