恒石八幡宮(読み)つねいしはちまんぐう

日本歴史地名大系 「恒石八幡宮」の解説

恒石八幡宮
つねいしはちまんぐう

[現在地名]宇部市大字棚井

厚東ことう川の右岸棚井たないの河岸段丘上に鎮座。主神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・姫大神、配祀は大己貴命・天御中主神・厚東武基。旧村社。

「注進案」は、天正五年(一五七七)正月一五日の奥書がある縁起を載せる。それによれば、孝徳天皇の時、厚東氏二代目の武基が霜降しもふり岳の鬼門にあたる亀山かめやま神殿を建立して厚東一四ヵ郷の惣廟としたのに始まる。その後六代目の武晴が神宮じんぐう寺を建立したという。厚東氏滅亡後は周防国の大内弘世が入国して大内氏の氏神妙見社を勧請、その子義弘が明徳年中(一三九〇―九四)当社に参籠、華厳経などを書写させており、さらに教弘の時代、長禄年中(一四五七―六〇)に妙見社を再建したとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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