デジタル大辞泉 「悪しげ」の意味・読み・例文・類語 あし‐げ【▽悪しげ】 [形動ナリ]見た目にいかにも形の悪いさま。ぶざまなさま。「―なる柚ゆや梨などを」〈かげろふ・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「悪しげ」の意味・読み・例文・類語 あし‐げ【悪げ】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「あし」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの )① 見た目に、いかにも体裁が悪いさま。ぶざまであること。[初出の実例]「来こうじたるげすども、あしげなる柚(ゆ)や梨などを、なつかしげに持たりて食ひなどする」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)「手はあしげなるを、紛らはし、ざればみて書いたるさま、品(しな)なし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)② 気分などが、いかにも悪そうなさま。[初出の実例]「極(いみじく)心地悪気(あしげ)にて」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)③ いかにも、けしからぬと思っているさま。機嫌が悪そうなさま。[初出の実例]「父の入道ばかり、かたすみに引き入りて居たりけるを、なほあしげに思ひてにらみければ」(出典:古今著聞集(1254)六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例