家庭医学館 「悪性高血圧」の解説
あくせいこうけつあつ【悪性高血圧】
厚労省の研究班が作成した診断基準では、①最低血圧が130mmHg以上ある、②眼底検査(がんていけんさ)で、著しい出血や動脈硬化(どうみゃくこうか)がみられ、乳頭(にゅうとう)にうっ血(けつ)がみられる、③腎機能障害(じんきのうしょうがい)が急速に進み、腎不全を示す、④頭痛、嘔吐(おうと)、昏睡などの脳圧亢進症状(のうあつこうしんしょうじょう)や心不全をともなうことが多い、などが悪性高血圧の特徴です。
治療は、複数の強力な血管拡張薬を使用して血圧を下げます。
その後は、腎硬化症(じんこうかしょう)(「腎硬化症」)の程度に準じて治療します。