悽惨(読み)せいさん

精選版 日本国語大辞典 「悽惨」の意味・読み・例文・類語

せい‐さん【悽惨・凄惨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) 目をそむけたくなるほどむごたらしいこと。いたましいこと。また、そのさま。悲惨
    1. [初出の実例]「一陣吹きぬ秋の風、雲より送る悽惨の自然の吐息」(出典:暁鐘(1901)〈土井晩翠〉秋興八首)
    2. 「『満庭木葉愁風起、透幌紗窓惜月沈』と云ふ、例に無い悽惨(セイサン)な句がある」(出典魚玄機(1915)〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔武元衡‐同洛陽諸公餞盧起居詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悽惨」の読み・字形・画数・意味

【悽惨】せいさん

かなしみいたむ。北周信〔詠懐に擬す、二十七首、二十六〕詩 條(せうでう)として、亭(塞)く 悽慘として、風塵多し 關門、白狄異族の名)に臨み 影、河に入る

字通「悽」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android