情けごかし(読み)ナサケゴカシ

デジタル大辞泉 「情けごかし」の意味・読み・例文・類語

なさけ‐ごかし【情けごかし】

情けがあるかのように振る舞って、実は自分のためにすること。
「親切な介抱は―にこの金を取らうたくみであったるか」〈伎・小袖曽我

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精選版 日本国語大辞典 「情けごかし」の意味・読み・例文・類語

なさけ‐ごかし【情ごかし】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごかし」は接尾語 ) 表面は情をかけるようにみせて、実は自分の利益をはかること。
    1. [初出の実例]「襟つきに靡く君じゃものを、なさけごかしは愚者(しろと)の昔」(出典浮世草子好色万金丹(1694)二)

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