惑星面座標(読み)わくせいめんざひょう(その他表記)planetocentric coordinates

改訂新版 世界大百科事典 「惑星面座標」の意味・わかりやすい解説

惑星面座標 (わくせいめんざひょう)
planetocentric coordinates

地球上の地点を示す場合に経度緯度を用いたように,惑星表面上の場所をその惑星上の経度と緯度で表したもの。惑星の自転軸が惑星表面と交わった点の北側のものを,その惑星の北極とし,反対側の点を南極とする。これら二つの点と等距離にある線がその惑星の赤道である。緯度のはかり方は,地球と同様で,赤道を0°にとって,南北90°までである。経度はその惑星の自転と逆方向に0°から360°までとっていて,経度はある特定の時期に地球から見て惑星面上の中央に見えたものを原点にはかり始めている。火星については表面の模様が見えるので,その模様を惑星面座標で示すことが可能である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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